色が見えるのは、物質が光を吸収し、吸収されなかった波長の光が反射または透過するためです。物質がどの波長の光を吸収するかは、物質の電子構造に依存しています。例えば、植物が緑色に見えるのは、葉緑素という色素が赤と青の波長を吸収し、緑色を反射するためです。ある物質がどの色に見えるかは、その物質が吸収する波長の光によって決まります。
では、なぜ可視光線は目で見えるのでしょうか?
可視光線は目の網膜に当たると、光が受容体の一種である錐体細胞という細胞に刺激を与えます。この刺激により、脳に信号が送られ、視覚として感じることができるのです。ただし、人間の目がとらえることができる可視光線は、紫外線や赤外線などの電磁波のうち、一定の波長範囲に限られています。